子供のスポーツ能力を伸ばすために、怪我をさせないために

子供の運動機能を高めるため知識を共有するためのものです。トレーナーとしての知識を親御さんと共有することで、健やかな子供の成長を願います

旬のものとは?

日本には四季があり、それぞれに「旬の食べ物」があります。

春には、タケノコ・キャベツ・玉ねぎ

夏には、きゅうり・トマト・スイカ・鮎

秋には、ナス・さつまいも・さんま

冬には、人参・大根・ほうれん草・りんご・ぶり

 などなど・・・いろいろあります。

最近は、栽培技術や養殖技術が上がったので、いつでもつくれるようになりました。

そのため、スーパーでは季節を問わず、代表的な野菜・魚は売っているので、いつでも買うことができます。最近はぶりも1年中売っていますね。

 

旬の食べ物は、「伝統的」というだけでなく、食べるだけの価値があります。

 

まずは、

「おいしい」!!

これは重要です。大根なんかは、寒さの中で糖分をまし、甘味をましたり、ぶりは冬になると脂がのっておいしくなります。肉類も同様に、秋から冬にかけてがおいしい時期と言われています。

 

そして重要なのが、

「栄養価が高くなる」!!

同じ野菜でも栄養価が全然違ってきます。ほうれん草では、夏と冬とでは3倍もビタミンC量が変わってきます。

 

そして、

「その時期に必要となる栄養素を含んでいる」!!

夏の食材では、身体の熱やむくみを取り除くカリウムが豊富に入っていたり、冬の野菜は身体を温める機能があります。

 

*旬のものは「安い」ということもあるので、積極的に選んでいくようにしましょう

3時のおやつは罪か

3時のおやつはmmmmm~

 

私が子どもの頃は、やはりおやつは食べていました。

学校から帰ってくるなりおやつ。

食べないと夕食まで持たなかったのか?甘いものが欲しかったのか・・・?

 

しかし、3時のおやつはどうやら理にかなっているようです。

BMAL1という脂肪合成を促進するタンパク質があります。

それは、14時〜16時が最も少なく、

22時以降が急激に増えてくるようです。

 

つまり、22時以降の食事は太りやすい!!

3時のおやつは太りづらい!!ということです。

 

ですので、空腹のまま、夕食をたくさん食べてしまうより、

BMAL1の働きが鈍い3時に、少し間食をはさんだほうがよいということです。

 

まぁもちろん、昔ながらのおやつ(お芋など)がいいでしょうが

 

魚か肉か

「タンパク質」として、何をとるか?ということは重要です。

肉がいいのか?魚がいいのか?

同じ哺乳類で、タンパク質のアミノ酸組成が近いという理由で肉の方がよいという考え方もあります。しかし、今日は「脂」の要因からも検討してみましょう。

 

肉や乳製品の脂質は過剰摂取すると、インスリン抵抗性や悪玉コレステロール動脈硬化のリスクが増加することが明らかになっています(飽和脂肪酸)。いっぽうで、魚油はそれらの反対の効果があり、「良質なあぶら」と言ってよいかと思います(ω3系多価不飽和脂肪酸)。しかも、アスタキサンチン(サーモン・エビ・カニに多く含まれる)が強い抗酸化作用も発揮します。

 

また、おそらくではありますが、島国である日本の風土にもあった食べ物ですので、我々日本人には適した食材です。

 

魚は値段が高いこともあるせいか、「肉」を食べる機会の方が多いかと思います。新鮮な魚を選べる場合は、積極的に魚を食べていきましょう。

 

 

サプリメントの効用、「フィトケミカル」の効用

「野菜の代わりにサプリメントをとっているから」という方がいると思います。

最近は、サプリメントも細分化されたり、マルチなものが出たりいろいろと種類が豊富にありますよね。確かに、「マルチビタミン」「マルチミネラル」で摂ってしまえば、楽だと思います。

 野菜の効用として、「フィトケミカル」というものがあります。フィトケミカルとは、植物が紫外線などの有害物質から身を守るために作り出した成分で、色素や香り、苦味の元となります。有名なものだとポリフェノールやβカロテン、リコピンなどです。

それらは、強力な抗酸化作用があり、疲労や炎症反応からの回復に役立ちます。

 

 一応、サプリメントでもフィトケミカルはあるのですが、

・単独成分となると身体に有害となるものがある

・何百種類以上のものがあるので、それらを賄うことは大変

・過剰摂取による悪影響がある

 

 ため、あまりお勧めはされていません。

 

やはり実際の食物で栄養は摂取したほうが効率通いということらしいです。

子どもにかける言葉

コーチングの面から

子どもたちを「褒めて伸ばす」と「叱って伸ばす」と考え方が二つあると思います。

「叱って伸ばす」ことを推奨されるかたは、そのほうが負けん気を促すことができ、発奮させられる。といいます。しかし、考えて欲しいのは相手は「こども」ということです。

 こどもはまだ「アスリート」ではなくただの「プレーヤー」です。運動が好きでやっていて、どんどん運動を楽しく感じさせてあげる必要があると思います。そのため、子どもに対する言葉かけを考えていければなと思います。

 

伸ばす言葉

「上手になったね」「センスがあるね」「これからが楽しみだ」「いい選手になりそうだ」「教えがいがあるよ」「焦らなくてもできるよ」「一緒にできて楽しい」

 などが良いとされています。

逆に、

ダメにする言葉

「練習しなくていいから帰れ」「センスがない」「そんなこともできないのか」「お前のせいで負けた」「やめてしまえ」「根性がない」

 などです。

子どもがどうすれば自主的に楽しくスポーツを続けていけるのか?しっかり考えていきたいですね

スポーツをしすぎると身長が伸びなくなるのか?

実は、「スポーツ」と「成長」は密接な関係があります。

それは「成長期」と関連しています。

 

食べ物から摂取した栄養は、

1:疲労の回復

2:壊れた部位を修復する

3:成長

 という「優先順位」で使われます。

 

 ということは、ヘトヘトになるまで運動をし、筋への負担が大きく慢性的に筋損傷を生じているような子どもは、「疲労の回復」「修復」に栄養をとられてしまい、「成長」に必要十分な栄養が行かなくなってしまいます。

 成長期なのに、「身長がのびない」「太れない」という場合は、

1:運動のしすぎ

2:睡眠不足

3」栄養不足

 が考えられます。

 

しっかりと子どもたちの状態・成長に目を配れるようにしたいものです。

骨端症

以前お話ししましたが、まだ骨が成長途中の「学童期」に生じやすいです。

基本的には修復力が旺盛なため、自然中腹が期待できますが、

無視して無理をし続けてしまうと、自己修復できなくなってしまいます。

骨端線が障害されてしまうと、成長が停止してしまうこともあります。

 

代表的なものに、

オスグッドシュラッター

踵骨骨端症

腰椎椎間終板障害

離断性骨軟骨炎

上腕骨近位骨端線障害  などがあります。