子供のスポーツ能力を伸ばすために、怪我をさせないために

子供の運動機能を高めるため知識を共有するためのものです。トレーナーとしての知識を親御さんと共有することで、健やかな子供の成長を願います

3:小児早期から身体の適応力の向上を推進

子供の身体機能・神経~筋機能の発達に「ゴールデンエイジ」という言葉がよく使われます。

4〜8歳を「プレ・ゴールデンエイジ」

9〜12歳を「ゴールデンエイジ」

13〜15歳を「ポスト・ゴールデンエイジ」

と呼びます。

 

プレ・ゴールデンエイジでは神経ー筋の発達が80%まで形成されるので、様々な刺激が必要です。特定のスポーツにとらわれずにいろいろな刺激を加えるとよいと言われています。

ゴールデンエイジでは、神経系の発達が100%までになり、「物覚えがよい状態」となります。この時期に形成されたスキルは長期的に残ると言われており、しっかりとした技術の習得が望まれます

ポスト・ゴールデンエイジでは、筋力がついてくるので、スピードやパワーが備わってきます。

 

国際的にも、いろいろな刺激を加えることが望ましいとされています。実際に、複数のスポーツをやっている人と、1つに絞って集中して行っている子供を調査したところ、複数のスポーツを行っている子供の方が、1つ自体のスポーツスキルも高かったという結果が出ています。また、1つに絞ったときのネガティブな面としてある

・ピークが早くなる ・overuse ・burnout ・伸びない能力が出てくる

という点もサポートすることができます。

 

子供の好きなことをいろいろやらせ、様々な面での身体機能を高めることが重要です。

つまり、中学生くらいまでは1つに絞らず、いろいろ試してみるのがよいと思います。

2:身体的な適応と精神的な健康の両方を達成する

子供は身体的に・精神的にまだ不安定な状態です。

そのため、身体状態や精神状態が直接的にスポーツのパフォーマンスに直結してきます。

指導者は

・食事

・教育的なストレス

・睡眠

・心理社会的な健康

 

を考えていけるようにしましょう

1:個別化し、自然な成長や発達に適合させる

子供の「年齢」といってもいろいろあります。

実年齢・成長年齢・精神年齢・トレーニング歴(年齢)など、様々です。実年齢だけでグループ化してしまうと、総合的な能力の違いが著明に現れてしまいます。特に成長年齢を意識し、グループ分けすると良いと言われています。

 

また、成長適応による筋力強化や反応性の向上なのか?トレーニングによるものかを区別し、評価する必要があります。

 

子供は各スポーツのスキルを高めるより、まずは身体機能をしっかりと伸ばしていけるようにトレーニングしていきましょう

子供の成長とスポーツ能力とスポーツ障害

はじめまして、masakiです。

 

このブログは、主にスポーツをされている子供の健康を守るための情報を発信するブログです。

いろいろな情報が飛び交う中、理学療法士・トレーナーとして専門的な正しい知識を子供の親御さんに届けたいと思います。

 

私も二人の子供がいますが、子供のことはなにかと心配です。

いろいろな情報に踊らされたりもします・・・

専門的な知識をできるだけわかりやすくお伝えします。

 

子供がやりたいことを思い切り楽しめるように

子供の才能をできるだけ伸ばせるように