子供のスポーツ能力を伸ばすために、怪我をさせないために

子供の運動機能を高めるため知識を共有するためのものです。トレーナーとしての知識を親御さんと共有することで、健やかな子供の成長を願います

乳酸は疲労物質?

よく運動したあとに「疲れた〜、めっちゃ乳酸が溜まってる・・・」

などと口にしたことはないでしょうか?

 

・・・ないですよね。

 

しかし、乳酸=疲労物質 というのは一般的な認識です。

乳酸というのは、解糖系と呼ばれる糖からエネルギーを作り出す時に生じます。そのため、疲労していくと血中に溜まっていくので「疲労物質」というレッテルを貼られてしまいました。

 

しかし、乳酸は赤筋という持久系の筋肉に運ばれ、エネルギー源として利用されます。

乳酸→ピルピン酸という「クエン酸回路」でエネルギーが生成されます。

その作用に必要なのが、「クエン酸」と「ビタミンB群」です。

 

つまり、解糖系でつくられた乳酸を再びエネルギー源とするには、

・持久系の筋(赤筋)の量を多くする

・呼吸をしっかりする(クエン酸回路は有酸素系の回路)

クエン酸、ビタミンをしっかり摂る

 

ということになります。

 

汗をかくと水溶性ビタミンは溶け出してしまうので、スポーツ中の水分補給とともに、ビタミン補給も必須になります。