3:小児早期から身体の適応力の向上を推進
子供の身体機能・神経~筋機能の発達に「ゴールデンエイジ」という言葉がよく使われます。
4〜8歳を「プレ・ゴールデンエイジ」
9〜12歳を「ゴールデンエイジ」
13〜15歳を「ポスト・ゴールデンエイジ」
と呼びます。
プレ・ゴールデンエイジでは神経ー筋の発達が80%まで形成されるので、様々な刺激が必要です。特定のスポーツにとらわれずにいろいろな刺激を加えるとよいと言われています。
ゴールデンエイジでは、神経系の発達が100%までになり、「物覚えがよい状態」となります。この時期に形成されたスキルは長期的に残ると言われており、しっかりとした技術の習得が望まれます
ポスト・ゴールデンエイジでは、筋力がついてくるので、スピードやパワーが備わってきます。
国際的にも、いろいろな刺激を加えることが望ましいとされています。実際に、複数のスポーツをやっている人と、1つに絞って集中して行っている子供を調査したところ、複数のスポーツを行っている子供の方が、1つ自体のスポーツスキルも高かったという結果が出ています。また、1つに絞ったときのネガティブな面としてある
・ピークが早くなる ・overuse ・burnout ・伸びない能力が出てくる
という点もサポートすることができます。
子供の好きなことをいろいろやらせ、様々な面での身体機能を高めることが重要です。
つまり、中学生くらいまでは1つに絞らず、いろいろ試してみるのがよいと思います。